Guidance policy
指導方針
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丸暗記のすゝめ
現在、巷では「丸暗記」がまるで悪かのように言われています。しかし批判されているものは,正しくは「棒暗記」という言葉だと思われます。「棒暗記」とは、「意味を考えないで,文章や事項などをそのまま暗記すること(『日本国語大辞典精選版』)」という意味でこれが批判の的になっていると思います。このせいで、「暗記」そのものが忌避され「覚える」という行為を嫌がる方が増えました。最近の入試情報では「思考力」なる言葉がよく見られるのも相まって、ますます暗記から逃げてしまう傾向にあります。
残念ながら「暗記」を避けて通ることはできません。世の中では「理屈で覚える」タイプの参考書が増えています。私たちはこの傾向に懐疑的です。というのも、その参考書を執筆した方も最初は暗記をしたはずです。その暗記した知識を関連づけ、分類することで点と点が線でつながった状態になるのです。その「点」を習得していない人が、いきなり「ショートカット」を教わっても残念ながら成績は向上しません。これは私たちの指導経験から得た結論です。成績が伸びる人は暗記をしっかりしています。その暗記の手助けなり、関連付けなりを行うのが私たちの役目です。 -
知識、訓練、意欲
先に述べたように私たちの役目は、「暗記の手助け,及び関連付け」がメインとなります。そのためにテストを重視します。覚えたつもりになっていることや、一度覚えたけど記憶から抜け落ちてしまったことを明らかにするためにアウトプットの機会を増やします。また生徒との問答も重視します。授業中に問答をすることはもちろんですが、受付や廊下でもちょっとした確認をします。テスト範囲の数学の公式や、単語の意味などさっと聞けることを聞いていくだけですがこれが地味に効いてきます。
勉強に関すること以外に,学校行事や部活動の様子も聞いていきます。身体的・精神的疲労がたまっていると,勉強も上手く手につかないものです。モチベーションアップをはかりながら,限られた時間をどのように活用していくかの助言を適宜行っていきます。 -
量の確保、質の向上
先で述べたことと重なりますが、学習「量」の確保が重要です。残念ながら、「やっているのにできるようにならない」とおっしゃる方の大半が「量」が足りていないのです。現役生は学校の授業をきちんと受けた上で受験勉強もしていかなければならないので、なかなか時間がとれません。そのために、私たちが「どのように量を確保するのか」を提示し「質の向上」を促していきます。先ほど「量」が足りていないと述べましたが、もうひとつ問題があります。それは「やり方が間違っている」ということです。それこそ棒暗記に走ってしまっていて、問題への適切なアプローチを知らないままの方が多くいます。その適切なアプローチ方法を教えるのも私たちの役目です。
方向性の誤った努力は,残念ながら成果につながりません。私たちは、努力が無駄にならないように適切な努力の仕方を伝えます。そして,生徒一人一人の目標が達成できるように,時に厳しく導き,時に優しく支えてまいります。